1903年、レニングラード(現サンクトペテルブルク)に生まれる。1932年から38年まで現マリーンスキー劇場(旧キーロフ劇場)の指揮者を勤める。38年の全ソ連邦指揮者コンクールで1位となり、35歳の若さでレニングラード・フィルハーモニーの首席指揮者に就任、以後亡くなるまでの50年間その地位にあった。これはおそらく現在でも破られていない最長不倒記録だろう。
レパートリーはロシアものからバルトークら東欧の作曲家、ワーグナーを含むドイツロマン派まで非常に幅広い。特にショスタコーヴィチの第5・6・8・9・10番を初演し、8番は彼に献呈されている。ただし、当のショスタコーヴィチはその著書の中で「ムラヴィンスキーは私の曲を全く理解していない」と酷評しているが・・・
その演奏は過酷ともいえる徹底した練習でオケを鍛え上げ、謹厳実直・激しい気迫と驚くべき精緻さで西側世界を驚嘆させた。グラモフォンに録音したチャイコフスキーの後期交響曲集は今もなお同曲のベストにあげられることが多い。一昨年の生誕100周年を機に来日公演ライブが続々と発売され、そのありえないほどの厳格で高度な演奏が再認識された。
○得意ジャンル:チャイコフスキー、バルトーク、ショスタコーヴィチ。
恐るべき集中力と気迫!
チャイコフスキー:交響曲第6番「悲愴」
Y.ムラヴィンスキー指揮 レニングラード・フィル (1975年来日時ライヴ録音)
(ALT 059)
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